上田紘司, 岩崎雄一, 亀田豊, 内藤航 (2024) 未計測の粒径範囲を考慮したマイクロプラスチック粒子の個数濃度推定と濃度換算. 水環境学会誌, 47: 105-112
岩崎雄一, 上田紘司, 内藤航 (2024) 室内毒性試験から得られる影響濃度を環境中の多様なマイクロプラスチック粒子濃度と比較可能な濃度に換算する方法. 環境毒性学会誌, 27: 46-52
マイクロプラスチックの生態リスク評価(主に水経由の曝露)について、曝露の評価と有害性の評価で海外で用いられている方法を紹介した論文がそれぞれ一本ずつ公開されました。いずれも国際誌に論文化されているものの解説に近いような形ですが、専門家間でも国内ではこういう評価方法がほとんど議論されていないことはさすがにまずいのではないかと思い*1、特に後者はそういうモチベーションで3月末から4月にかけて勢いで作成しました。といっても、作りが雑というわけではなく、少し複雑なプロセスをわりとわかりやすくまとめられていると思います。興味があるかたは是非ご一読いただければと思います!
*1:別にこれらの方法が絶対的に良いということを言うつもりはないです。個人的には仮定が多いのでうーんと思う一方で、全体としてきちんと現実的にできる方法に落としてきていて、きちんとリスク評価したい気概みたいなものすら感じられて好印象と思っています