今更ながら通読。書いてあることにそんなに目新しいことはないのだけど、マイクロプラスチックのリスク評価の方法を考える上で重要な点を整理をして、新しい方法を提案している。以下は岩崎の整理。
- マイクロプラスチック(MP)を単体としてみるのではなくて*1、自然に存在するシルトなどの粒子をベースにするというか、その中にMPを位置づけるというか、その点がよく強調されていて、他の自然粒子(natural particles)と並べて、特徴が整理されている(Table 1)*2。
- マイクロプラスチックの特徴(shapeやサイズとか)は、確率分布として連続で考えましょうというのが推しのよう。その意味で、以下のKooi et al. 2001は読めよ、と言われている感じ。この確率分布を活用したリスク評価みたいなのが、多分次の論文として来るのだろうか。。*3
- Kooi, M., Primpke, S., Mintenig, S.M., Lorenz, C., Gerdts, G., Koelmans, A.A., 2021. Characterizing the multidimensionality of microplastics across environmental compartments. Water Res. 202, 117429.
重要な整理や面白い視点は提示されていると思うけど、やっぱりそういうレベルの高い評価って難しいよね、と思ったり(果たして、そこまで必要かと思ったりもします)。とりあえず、メモとして。しかし、ほんとに精力的にこの手の話をされていて、すごい。