A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

リスク研究学会,参加2日目。1日目も含めてキーワードなどをテキトーにメモしておくと(ご利用は計画的に)

  • リスクと食文化(NGI)。ヒ素の基準,モチとこんにゃくゼリー。ふぐと生肉(ユッケとかレバーとか)。
  • 10-8が,数理(統計)モデルが改変されて,10-6になった(よう):FJIさん
  • 食品の賞味期限(ON)。安全係数で,賞味期限が揃う(どうも[www.maff.go.jp/j/study/syoku_loss/01/pdf/data3.pdf‎:title=この資料]あたり?)
  • 福島の事故後,CTスキャンをさける人が増えた。医師も放射線のリスクの知識があまりない。→ガイドラインが必要
  • 職業被ばく量が調べられている(個線協:ここ)。予想される社会の便益で許可される線量が変わる(生物学的研究?)。
  • HRIさんの発表を見逃す
  • グローバルリスクレポートというものがあって,おもしろそう。発表者のHRMさんもおもしろそう*1生態学まわりのひとにも馴染み深い,レジリアンスという言葉もあったりする。評価はアンケート。リスク認知の問題とかどう対処しているかと思うけど,そういうところよりは,異なる国間の問題を共有するという意味ではおもしろいと思う。
  • 2日目はなんだかんだでポスターの前に居てあまり聞きに行かなかったけど,リスク認知とかの研究が結構多そうな印象。

自分のポスター発表に関するメモ:

  • ヒト健康だと下限の信頼区間をとる。EC10とかもそうせないかんよ,というコメント*2
  • NOEC(NOAEL)は閾値,と認識している人もいるよう。ボクとしては*3閾値のようなイメージはなかったので,このあたり説明する上でちょっと気を使わないといけないかも。
  • 結果ではなくて(結果が同じでも),手続き的により妥当(defensible)であれば,そちらを使うべきだというコメント。これはちょっと勉強になりました。

15枚ほど刷っていった毒性学会誌の解説論文も1部を残して売れ切れましたし,個人的には満足です。答えのなさそうな議論をやっているような気もしましたが,いつもとちょっと雰囲気の違う学会でおもしろかったです。

*1:見た目がINOUEさんとかぶる

*2:気持ちはわからんでもないですが,無理でしょう

*3:おそらく生態毒性な人たちの多くはそうだと思うけど