Beketov, M. A., and M. Liess. 2005. Acute contamination with esfenvalerate and food limitation: Chronic effects on the mayfly, Cloeon dipterum. Environmental Toxicology and Chemistry 24:1281-1286.
BeketovさんとLiessのペア*1。餌の量+農薬が個体数動態に及ぼす影響のお話。結論に対して,綺麗な結果が出ていると思う。これが現実に起こりうるかは置いておいて,餌が少ないと農薬の影響が大きくなりうるけど,後々コントロールは餌不足によって個体数が下がるのに対して,低濃度の農薬に曝露させた処理区では密度効果が緩和されて*2,個体数がコントロールより大きくなったという結果。餌が少ないと体サイズの変わってくるらしく(卵の数もへる),それによる密度効果の緩和ということも考えられるとのこと。著者も最後にふれてる(と思う)けど,これが実際の環境でどれくらい起こりうるかが,示せればもっとおもしろかったはず。