A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

Tlili A, Berard A, Blanck H, Bouchez A, Cássio F, Eriksson KM, Morin S, Montuelle B, Navarro E, Pascoal C, Pesce S, Schmitt-Jansen M, Behra R (2015) Pollution-induced community tolerance (PICT): towards an ecologically relevant risk assessment of chemicals in aquatic systems. Freshwater Biology

Pollution-induced community tolerance (PICT)のお話。概念自体は昔からたまに見るんだけど,あまり流行ってないよなぁと思っていたんだけど,この論文のTliliさんは精力的に活動されていそうです。あと,適用のし易さだと思うのですが,微生物分野の応用が多いようです。まぁでも,例えば,湖沼とかの系だと比較的やりやすそうな気がします。持ち帰って毒性試験をせないかんとなると,やはりハンドリングの良さとか飼育し易さはどうしてもネックになりますよね。機能は冗長性があっても,PICT*1とかの差がすなわちPICTということです))は汚染の程度の増加により単調増加するでしょう,といった図2の概念とかはおもしろいと思いますが,PICT自体にどういう意味があるのか?がやっぱり不明確なところはボクは気持ちが悪いです。そもそも指標はなにをとりましょう,みたいな議論が最後にある時点で,ちょっと…という感は否めまないか。。このあたりがすっきりすれば,おもしろそうな概念ではあります。

*1:すなわち,どれだけ耐性があがったか,ということで,例えば,汚染と非汚染の群集にから求めたECx((この時点でよくわからん感が出てきます。例えば光合成活性とからしいです