A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

つきあい方の科学*1

つきあい方の科学―バクテリアから国際関係まで (Minerva21世紀ライブラリー)

つきあい方の科学―バクテリアから国際関係まで (Minerva21世紀ライブラリー)

初版は1987年で,松田さんが博士をとられて2年くらいたった後に,出版された本になる感じですかね*1。訳本ですが,著書も含めて,ちゃんと最初から最後まで読んだのはこれが初めてかもしれません。買ったわけではなく,修士の時の同期が研究室に置いていったのをたまたま見つけて,拝借した本です。手に取った理由は,研究関連の会話で出てきたのもあって,読んでみようと思った感じ。
繰り返される内容(前提みたいなのとか)があって,少し後半飽きがきましたが,総じておもしろかったです。原注は読まずに,訳注ばかり読んでいました。協調関係が生まれるには,将来の取引の重みが大きくないといけない,両者の関係が将来も続くとか,まぁ考えてみれば「そうりゃそうでしょう」と言われるかも知れませんが,まぁその辺りを含めて,分かりやすく丁寧に説明されていると思います。しっぺ返しの"強さ"みたいなのは講義ではきいていましたが,「しっぺ返しは相手よりも良い点をとらない*2」あたりは,個人的にはおもしろかったです。ボクのふわっとした感想より,amazonのレビューとかを是非。

*1:と,考えると,ボクの去年くらいかぁとなるのですが,訳本を出すなんて考えたこともなかったです。

*2:おしなべて多くの相手とうまくやれる