以下の論文から,ブルーギルの繁殖関係のメモ。
中尾ら, 2006a. 琵琶湖北湖における外来魚ブルーギルLepomis macrochirusの繁殖生態. 魚類學雜誌 53, 55-62.
中尾ら, 2006b. 外来魚ブルーギルの卵・仔魚に対する在来巻貝類による捕食. 魚類學雜誌 53, 167-173.
- 雄が産卵床を作り,5-11日程度継続して,卵と仔魚を捕食者から保護する。
- 原産地である北アメリカでは,同種を含む魚類などからの捕食がある。
- 日本では,ブルーギル(同種)を含むの魚類(ヨシノボリ,オイカワなど),在来巻貝類の補食が観測されている。「ブルーギルによる捕食が最も多く観測された」との記述アリ(中尾ら 2006a)。
- 在来巻き貝類による捕食量は,1産卵床あたり5%程度であると思われる(中尾ら 2006b)
- 保護雄を取り払った場合,卵・仔魚は主に他の魚類により1-2日以内にすべて捕食される(中尾ら 2006b,未発表として引用)