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まえがきがすごい。借りるだけ借りてみて良かった。

大気汚染防止法・水質汚濁防止法の解説 (1971年)

我が国の公害問題を考察するとき，昭和四十五年はまさに”公害紀元元年”的な意味を持つた年ではなかつたかと思います。（中略）近代社会，近代技術における人間性の疎外の問題が指摘されてすでに久しくなりますが，抽象的，理念的な問題としてではなく，生活上の実感として，この問題を顕現化したのが，これらの公害現象であり人間の幸福とは？　人間の存在の意味は？　という最も基本的な問題に対する対決の場を最も直截に提起したものと言うことができましょう。

その後…。時代の流れが感じられる。

逐条解説 水質汚濁防止法

本法を中心とした水質保全行政の進展により，特に有害物質による公共用水域の汚染が全国的に見て問題のない状況に改善させるなど，（中略）しかしながら，内湾，湖沼等の閉鎖性水域や都市内中小河川における有機性汚濁についてはなおその改善が進まず（後略）