A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

地震の時には,札幌で生態学会に参加し,企画集会中でした。札幌もかなり長いこと揺れてましたが,とりあえず,無事に横浜に帰ってきました。あまりに強烈な出来事が色んな所で起きているのですが,これ以上事態が悪くならないことを祈りたいと思います。
生態学会の感想は,折を見て。


## 2011/3/15
とりあえず,備忘録として書いておきます。今回の生態学会で,実質的な発表は趣旨説明2回とポスター発表でした。ポスター発表は,流況と魚類種数の話でしたが,個人的には満足で,以前に化学物質の話でポスター賞を頂いた時より,明らかに盛況でした*1。色々手探りでやった解析もあり,今後まとめていく上でとても参考になるコメントを頂きました。かなり見切り発車で要旨登録したので,どうまとまるか不安でしたが,思いの外おもしろい感じになったように思います(厳密な妥当性は置いておいて)。個人的には,(できるかは置いておいて)もっと進化や多様性解明な流れにすれば,生態学な人にはもっと受けが良かったかもしれないなぁと思いました。応用的な必要性とその流れにするのが楽なので今回はそうしましたが,生態学な流れが作れてそこに応用をこっそりねじ込ませる文脈にできれば,素敵だったかもしれません。いずれにしても,聞いて頂いた皆さま,ありがとうございました。
趣旨説明2つは,化学物質の自由集会と,生態学的閾値の企画集会でした。化学物質の方は,個体群生態学会の焼き直しということもあり,大分余裕を持っていましたが,あまりに気軽に望んだので,少しは練習して望んだ方が良かったなぁと反省しております。自由集会自体は,議論も結構盛り上がりましたし,いつもいる強力な対抗馬がいなかったせいか,観客もいつもより多めでした。時間上短くなった企画者の加茂さんの「階層革命してみる」が本当はどういう展開だったのかが気になりますが,よくよく考えてみると,結構自然に階層革命しようとしているんだなと感じられてよかったです。閾値な集会も,思っていたより観客が少なかったことが残念でしたが,個人的にはとても満足しております。ここに少しだけ感想等を残しておきました。去年の生態学会の時に企画集会の案を漠然と思いつき,動いて良かったです。関係者の皆さま,ご参加頂いた皆さま,ありがとうございました。

なお関係ないですが,自由集会 W11 行政施策として実現可能な生物多様性の保全計画Ustream録画が見られます。三橋さんのお話は数理モデル勉強会でも聞いていましたが,秀逸でした。

*1:よくよく考えてみると,あの人にも聞いてもらいたかったなど欲ありますが