A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

以下の文章を見つけて,1章と6章をざら読み。この手の文献を読むのは,しばらくスルーしても良いかも(詳細に調べる時は別として)。コメント(Agency-wide memorandum?)をまとめて,問題点や回答を書いたモノ。リスク評価の歴史についても,第1章で触れている。個体レベルで(から外挿して)評価していることについては,

  • 個体レベルの影響の測定は,個体群レベル影響を外挿する際に使うことができ,個体レベルで見られる影響(死亡率の増加や繁殖率や成長率の減少)は評価する個体群や群集において重要と”仮定(assume)”される。
  • 個体群以上の高いレベルの影響を予測するのが非常に困難なため,この仮定は必要とされる。
  • 政策や前例等からも,個体レベルで評価することはサポートされるが,個体群レベル以上の評価はまだ発展段階で,信頼できるものと示されていない。

といった回答でしょうか。
U. S. Environmental Protection Agency. 2004. An Examination of EPA Risk Assessment Principles and Practices

結局どういう評価をすべきか,またはどういうレベルの評価で十分かは,ケースバイケースだと思います。少なくとも言えそうなのは,「”個体レベルで評価することが現在まで使用されている”からなんでも”個体レベル”で良い」ということにはならないということでしょうか。