Tanoue R, Margiotta-Casaluci L, Huerta B, Runnalls TJ, Eguchi A, Nomiyama K, Kunisue T, Tanabe S, Sumpter JP (2019) Protecting the environment from psychoactive drugs: Problems for regulators illustrated by the possible effects of tramadol on fish behaviour. Sci Total Environ 664:915-926. doi:https://doi.org/10.1016/j.scitotenv.2019.02.090
愛媛大のTNUEさんのお仕事。毒性試験の結果の解釈について、専門家の判断が結構ブレるよという話。データとしては本文でものべているけど、ばらつきも大きく、同じ濃度区内での繰り返しのタンクの片方でしか差が見られていないという、絶妙なデータだからこそではあるのですが、確かになかなかぶれるね、という印象です。個人的には、ある程度、解釈における仮定を明示すれば、回答を分類できたりするのでは?と思って読んでいました*1。本文で、確証バイアスについて議論されているのですが、個人的にはそれ以外にも要因はありそうだなと思いました(リスク認知とか)。いずれにしても、こういう研究ってあまりないのでメモとして。著者にはSumpterさんもおられる。
*1:ただ、分類できてもどれを選ぶかというのは以前難しい問題ではあるのですが