peerj.com
先月ですが,藻類,ミジンコ類,魚類からそれぞれ3種の毒性値がある場合,その3つの毒性値の平均と標準偏差を使えば,8種以上の毒性値から推定された種の感受性分布(対数正規分布を仮定)の平均と標準偏差,さらにはHC5(95%の種が保護できる濃度)を,そこそこうまく推定できそうですよ,という論文がPeerJに載りました(オープンアクセスです)。加茂さんが代表のLRIの研究成果です。
ボクの記憶が正しければと,研究の前段階にNさんと話していて,「物理化学的なパラメータでSSDを直接推定できないなら,あるデータを使えばいいじゃん」とさらっと言われて,あーなるほど,と思って,やった研究です。3種の平均と標準偏差の「効果」はすごく大きいのですが,敢えてさらにそこに記述子を加えるとすると,例えば,VerhaarのClass 4の変数が予測には役立ちそうだ,ということもモデル解析結果からわかりました*1。もっと,大きいデータベースで検証したい(+構想はある)のですが*2,手が回っておらず,やって頂ける方募集中です!種の感受性分布の推定に必要な種数は,10種以上や~とか,13種や~とか,色々言われていますが,じゃあそこまでないときに使えないか,というと,そういうことではないと思うのですよね,このあたりの検討を今度ももう少しできればと思っておりますが。。