A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

QSAR+ICEで種の感受性分布の推定

Douziech, M., Ragas A. M. J., van Zelm R., Oldenkamp R., Jan Hendriks A., King H., Oktivaningrum R., Huijbregts M. A. J., 2020. Reliable and representative in silico predictions of freshwater ecotoxicological hazardous concentrations. Environment International 134, 105334.

種の感受性分布をQSAR(quantitative structure activity relationship)とICE(Interspecies correlation estimation)で推定し,HC5やHC50のバイアスや不確実性を評価するという論文。大雑把にまとめると,これらの2つの手法を組み合わせると,バイアスはそんなにないけど*1,不確実性(信頼区間の幅)は大きいという話*2。3種で種の感受性分布を描くというのも,比較対象として1つ挙げられている(メモ)。LCA文脈とかを意識されている感じなのですが,そうか,SSDLCA方面でも使われているのか,と今更ながら気づいた(そして,そっち方面でのSSDの議論って追えてないなぁと思った)。

*1:大体01-10倍の範囲には入っているみたい

*2:点推定では結構あってるんですよね,ということだったら,不確実性が大きいのは多少許容できたりしないのだろうか。このあたりきちんと読めてないので,メモとして