A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

メモ。金属の複合影響を考える場合,伝統的には実験室ベースの急性毒性試験が使われている。例えば2つの金属について生存率への影響を考えているとすると,解析は,各金属についてLC50*1を求めて*2,そのLC50から50%の死亡率が予測される組合せの複合曝露の…

Burton GA, De Zwart D, Diamond J, Dyer S, Kapo KE, Liess M, Posthuma L (2012) Making ecosystem reality checks the status quo. Environmental Toxicology and Chemistry, 31, 459-468. 著名人が名を重ねたFocus論文。Ecosystem Reality Checkという(…

LOVE (新潮文庫)作者: 古川日出男出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/03/29メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 40回この商品を含むブログ (43件) を見るまだ読んでるのと言われながら,読了。古川日出男さんの朗読を聞きに行ったことがあるけど,まさにそ…

Shaw JR, Dempsey TD, Chen CY, Hamilton JW, Folt CL (2006) Comparative toxicity of cadmium, zinc, and mixtures of cadmium and zinc to daphnids. Environmental Toxicology and Chemistry, 25, 182-189. 急性毒性(48時間のLC50)ですが,単一金属と…

TPAM*1の感想。サイトはこちら。一週間くらいある会期の内,2日行ってきました。見たのは,サンガツ×ライゾマティクス ,山田うん,康本雅子とオオルタイチ,山下残,マームとジプシー,けのび(以下,敬称は適宜略します)。 サンガツは普通に良かったし,…

BLMの勉強

Biotic Ligand Model(通称,BLM)というモデルが重金属の毒性の分野では有名なのですが,なんとなくのイメージは知っていながら,中身はよく理解できていなかったので,関連論文を真面目に読んでみました。優しいイントロとは言えないとは思いますが,日本…

修論,卒論締めな時期。現所属の専攻は修論発表は原則英語,卒論も英語だと賞を狙える。という感じ。留学生がいるような状況では英語は仕方ないかなぁとも思うけど,日本語で発表する力がほとんどないってのも考えものかもしれません。 というか,明日は卒論…

時効警察 1巻 [DVD]出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発売日: 2006/06/23メディア: DVD クリック: 17回この商品を含むブログ (51件) を見る土曜にサワコの朝に麻生さんが出ていたので,そういやこっちのシリーズは見てないなと思い,ゲオ。関係ないけ…

AICのモデル選択と,説明変数の有意性は併用してはいけないよう。いや,なんとなくそういう話は見たり聞いたりしたことがあったのですが,最近買ったBurnham & Anderson(2002)にもきちんと書いてありますね*1。そういえば,自分の論文でも使うのは控えてい…

有意差について書いたエコリスクの原稿。農工大の木庭さんのブログで紹介して頂いていました。有り難いことです。金曜にMarkoの公聴会でYNUにいったときも,修論見返してドキッとしましたみたいなことを言われて,どう対処するかは置いておいて重要な問題と…

Hare, L., 1992. Aquatic insects and trace metals: Bioavailability, bioaccumulation, and toxicity. Critical Reviews in Toxicology 22, 327-369. Hare, L., Tessier, A., 1996. Predicting animal cadmium concentrations in lakes. Nature 380, 430-4…

コバルトのHC5*1があったので,メモとして。PDFはこちら。淡水は,8μg/Lのようです。LC50からNOECに換算する際には,概ね10で割っているようです。値が適切そうかどうなのかとかは,分かりません(単なるメモです)。 World Health Organization, 2006. Coba…

某学会誌の巻頭コメント。IFを取得したいという気持ちは理解できますが,方向性がちょっとやっぱ違うんじゃないですか?と思ってしまう。 高いcitationが期待されるような,専門分野に関する魅力的なreviewのご執筆を(中略)お願いしたい。

ITさんから教えてもらったものですが,これ,結構すさまじいです。なんぼいうても,そこまで枕詞的に使わなくても思うのですが,まぁそういう怒りみたいなものがあって,それを日頃から主張したかったというのであれば,仕方ないのかもしれません。しかし,…

経歴を書いてくださいと言われて,思いついたけど,確実にボツなので,ここに残しておきます。半分ネタです。 「ずっと横国大で,やっと博士取得。そののちポスドクとして東工大。」

ということで,三十路です。精進します。