A way of thinking

筆者個人の思考過程です。意見には個人差があります。

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

環境基準を超過している場合の対応

Crane M, Babut M. Environmental quality standards for water framework directive priority substances: Challenges and opportunities. Integr Environ Assess Manag 2007;3:290-296 Craneさんも(基準値というのは色々問題があったり不確実性があったり…

Chapman, P.M. Indices: Attractive delusions. Integr Environ Assess Manag. 7:313-313; 2011 Chapmanが面白いEditorialを書いてる。日本語訳すると,「指標:魅力的な妄想」とでもなりますか。ボクらは多次元で複雑な情報を,そのままうまく理解する能力…

高校の時に,確か部活のマネージャーに借りてMDに焼いた一枚。mp3は売ってないみたいなので,中古CD購入。懐かしすぎる!2曲目のイントロにやられた。9 9/9アーティスト: TOKYO No.1 SOUL SET,小島麻由美,YU-Kalie,川辺浩志,ジミー・シールズ,Bikke,レオ・ベ…

折れ線回帰を使った論文が,ET&Cに受理されました。ボクの博士研究の集大成なので,とても嬉しい。詳細は後ほど。

種の感受性分布の原形となった論文(だと思う*1)。 本文中にSpecies Sensitivity Distributionという言葉は出てこない。 ただ,やっていることはSSDそのもの。分布はロジスティック分布を使って,HC5を求める。 HCp = a hazardous concentration for p% of …

「時間は大事だよ」論文。short communication。基本的には他でも言われていそうな話で,毒性試験で最初と最後の状態だけ測るのではなくて,時間に伴う変化(例えば,生存率の変化)をきちんと追っていった方が色々メリットがあるよ,というお話。OECDの標準…

野外調査結果から得られた亜鉛の水質環境基準への示唆

WASPに受理された論文がオンライン公開されました*1。内容はというと,2007年に兵庫県の市川及び越知川で行った底生動物調査結果を報告したものです。学会発表だと,2008年3月の水環境学会で口頭発表した内容の改変版ですね(簡単な要旨はこちら)。。特に,…

合意形成という流れでひっかかった本。読了。基本的に直感的に理解しているようなことが書いてあった。ボクが実際に実行できるかは置いておいて,著者が言うようにBATNAとかBATNAを教えないとか,立場と結論を分けるとかなどを明確に意識することは確かに大…

生物中の重金属濃度が,シンプルなモデル(水中からの取込,餌から取込,排出)で予測可能だったという総説論文。レビューした生物は大部分が貝類のよう。これがどう毒性に繋がるか?は課題にされており,個人的には不満。 Luoma SN, Rainbow PS. 2005. Why …

横国大の中森さんに教えてもらったES&Tの論文(正確にはViewpoint扱い)。福島原発の陸域生態系や海洋生態系に対する簡単な影響評価の報告がされています。原典まで当たっていませんが,ICRPの出している報告書から"安全"と思われる暴露(dose rates conside…